オタクと難病とわたし

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オタクと難病とわたし

アラサー女の病気や恋愛やオタク趣味に誰が興味あるってんだい

入院ガンダーラ・3

入院中のあれこれを書いてる記事その3です。
こちらの記事の続きです→




さて、入院3日目に1回目の血漿交換をやることになりました。

朝食を食べたら、看護師さんによるバイタルチェック(体温と血圧を測るやつ)。
ちなみに私、血圧めっちゃ低くて、高くて上90、低いと80とかなんで、大体測り直しさせられます。
何回測ろうが90よりは上がらんのだ、すまんな…。

入院3日目にもなれば病棟内のサイクルも大体わかってきました。
看護師さんの巡回のときにいろいろお願いしたりするので、どういうサイクルで大体何時頃に看護師さんが部屋に来るかは把握しておきたいです。
いちいちナースコールしなくてすみますしね。
シャワーの予約とか、検査や先生が来る時間の確認とか、急がなくていいけどお願いしたいことは、なるべく看護師さんが来たタイミングでまとめてお願いするようにしてました。



血漿交換は午前中からということで、針を刺す2時間前に麻酔のテープを腕に貼ることになっていたのですが、看護師さんが来て貼ってくれたのは1時間前でした。
だいぶ遅いけどいいのかな?と思いつつ、初めてなので何も言わず、看護師さんにされるがままに。
この1時間の差に後々泣くことになるとは、この時は知る由もなかったのである…。





呼ばれる前に薬を飲んだり、歯を磨いたり、トイレに行ったりを済ませておきました。あと各位に「行ってくるぜ!」とメールとLINE。
そうこうしてるうちに呼ばれる時間になり、車椅子で看護助手の方に連れてってもらいました。

看護助手さんは、看護師さんのお手伝い的なお仕事をされてる方です。
医療行為(採血や点滴交換など)はできませんが、それ以外のこと(歩けない患者さんをトイレに連れてったり、診察室やリハビリ室への送り迎えしたりなどなど)をいろいろやってくださる方達です。
病院によって仕事の振り分けに違いがあると思うんですが、医療行為以外は大体なんでもやられるみたいです。
看護助手も大変なお仕事だなといつも思ってます。看護師さん同様すごくお世話になりました。





血漿交換は人工透析室でやります。
透析室には専門の先生と看護師さんがいて、血漿交換中のいろいろはすべてこっちの方がやってくれました。

透析室は広いワンフロアと扉が空いた個室が2〜3個あって、ワンフロアにはベッドがずらーーーっと並んでました。
よくわからん機械もたくさん。

ベッドに寝たら、あとは先生と看護師さん達が勝手にいろいろやってくれます。
寝ながら観れるテレビがベッドにそれぞれついていて、自由に見れるようになってました。すげー。
携帯持ち込んで音楽聴いててもいいって聞いたので、私は好きな曲のプレイリストを作ってイヤホンで聴いてました。



最初は緊張してドキドキだったんですが、透析室の人がみーーんな明るくて優しかったので、すぐに解れました。

ベッドの周りで先生や看護師さんが何人もわちゃわちゃ準備をしてくれていたんですが、それよりもちょっと離れたところでめったくそ怒られてる若い男の子がいて、そっちが気になって仕方がなかった。


怒ってる先生も決してどなったりしてるわけでなく、厳しくもきちんと指導してるって感じなんですが、よく知らん私ですらちょっとあなた大丈夫?しっかりして?って感じの頼りなさげな男の子で、「頑張れ…」って心の中で親指立ててた。

男の子もこんな血の出し入れせないかんやつに励まされたくはないだろうけどもな。




両腕の動脈にチューブのついた針をそれぞれ刺すんですが、刺す前に動脈を見ていた先生から、麻酔のテープが貼ってあるところを触りつつ、「これ何時に貼った?」って聞かれて。
「えーと、1時間ちょっと前くらいですかね」って言ったら、「んーそうだよね、これぐらいだと」ってぶつぶつ言ってて。
隣にいた看護師さんが「え、(いつ貼ったか)わかるんですか!?」って驚いてたけど、それより気になるんは先生の微妙な表情。
なんなんだ。1時間前じゃあかんのか?でももう貼ってもーたし……
一気に不安になる私。



しかしそんな私をよそ目に先生が針を刺します。
動脈ですから看護師さんでなく先生です。なんつっても向こうはプロですから。大丈夫よ幾度となく採血やらなんやらしてきたし、腕に針刺すくらい余裕よ。めたくそ痛かった鼠径部の動脈採血よりはマシなはず。いけるいける。看護師さんから半笑いでめっちゃいじられてる売れないお笑い芸人みたいなこの先生を信じよう。信じるしかない。アイビリーブ。アイビリーブインマイセルフ。





まあ、めっちゃ痛かったんですけどね。



予想してた6倍痛かった。
私あんまり痛いとか口に出さないんですけど、普通に「あっ痛…いたたたたたたいてぇ!」って声に出た。
刺して固定してしまえば大丈夫なんですが、なにせ太くて長い針ですんで…


後で調べたんですけど、麻酔のテープはちゃんと2時間前に貼らないと効果が弱いらしく。
私は1時間前に貼ったので、麻酔の効きが悪くて痛かったようです。
頼むよぉ。


しかしなんとか針も刺し終え、チューブで機械と繋がります。
不思議な感覚です。腕から冷たいのが入って来る感じがしました。気分悪くなったりはしなかったです。
機械はなんか、ゲーセンにあるじゃんけんゲームのちょっと大きいのみたいなやつで、タッチパネルで先生や看護師さんが操作します。


…ん?ちょっと待って、君さっきめっちゃ怒られてた男の子だよね!?!?
えっ君がやんの!?えっ大丈夫!?!?


気づいたらさっきめっちゃ怒られてた男の子が私が繋がれた機械をポチポチしている。
チューブ繋ぎ終えた先生や他の看護師さんは「なにかあったら、声出せば近くに誰か必ずいますからね〜」って言ってどっか行ってしまった。

「血が送られるようにこれにぎにぎしてください」って星型の小さいボールみたいなやつ握らされたんだけど、ちょっと待って、こんなんにぎにぎしてる場合でない気がするんですけどー!?


1人残された男の子、ずーっと機械をポチポチしてる。
たまにビローン!ビローン!て機械が怒ってて慌ててポチポチしてる。
ええ…機械にも怒られてるゥ…
大丈夫?ほんとに君大丈夫???


一気に私のベッドが不穏な空気に包まれるも、両腕針刺してるから起きれないし、イヤホンからははるちゃんとまこちゃんがイッツウォーターサプライズしてるし、あばばば…ってなりながらも星型のボールをひたすらにぎにぎしてたんですけど、30分経っても男の子は機械の前から動かずなんか今から腹でも切るの?って顔でひたすらポチポチしてるし、ビローン!て機械も怒るし、


えっ…これ終わるまで(2〜3時間)このままなん…??


てゲンナリしたら、通りかかった看護師さんがアレ?って感じで見にきて、なにやら慌てた様子で他の人を呼びに行ってる。

そしたら何人か看護師さんが来て、何回か機械ポチポチして、なにやら相談している。男の子はまた怒られてる。


どうやら、私の血管が弱くて血を機械へ送り出すスピードが規定より遅く、このままだと倍ぐらい時間がかかってしまうとのこと。
最低これぐらい、という数値があるらしんですが、それに全然届いてないと。(機械が怒ってたのは恐らくこのせい)

なので、もう一本針を刺して、2本のチューブで血を機械へ送り、1本で身体へ返すという形にしようということになりました。

男の子は「なんでもっと早く誰かに言わないの!?」てめっちゃ怒られてる。
血管弱くて通常通りいかんかったのは私のせいだけど、怒られてるんは君のせいだぜ…すまんな…仕事って大変だよな…頑張れよ……


再び先生と看護師さんが私のベッドに集まり、3本のチューブをどう繋ぐかという会議をしております。
特に女性は血管が弱くて、送り出す力も弱いらしいので、「よくあることだから大丈夫よ〜〜」って肝っ玉母ちゃんみたいなめっちゃ和む女の先生にニコニコしながら言われたんですが、どうやら両腕に3本刺してやるのは珍しいらしい。


どの血管を送りにするか、どのチューブをどう繋ぐかなど、念密に話し合いが行われています。
すまねぇ…私の血管が弱いせいで面倒をかけて…ってしゅんとしてると、「○○くん!そんなことしてないでこっちちゃんと見て!」ってまた怒られている声が。
ほんとおまえ頑張れや……






そんなこんなで、3本目の針を刺して繋いだ後はスムーズに進み無事終わりました。
血が全部身体へ戻ったら針を抜かれて終わりです。

動脈に針を刺したので、止血は普通の採血よりもしっかりしなければいけないようで、看護師さんがしばらく両手でぎゅーっと力入れて抑えてくれました。
「しばらくは腕に力入れると出血することがあるので気をつけてくださいね」って言われました。

針を3本刺してからはスムーズでしたが、そこまでいくのにだいぶ時間がかかったので、結局3時間半以上はかかった。



寝てるだけなんですけど、腕は動かせないし、寝返りもうてないし、ずっと同じ体勢で腰も痛くて寝れず、時計も見えなくて時間の感覚がわからずすごい長く感じて、結構しんどかったです。


帰りも病棟の人に迎えに来てもらって車椅子で病棟へ帰りました。
初めてで緊張してたのといろいろ不安になることもありすごく疲れて、その日はずっとぐったりでした。

でも吐いたりとか、ものすごく気分が悪くなったりとかはなかったので、次もなんとか大丈夫そうだなーってちょっと安心しました。



ちなみに血漿交換は、今までの記事でも書きましたが、すぐ効果が現れる人とそうでない人がいるらしいです。

私は病状が悪くなるペースがゆっくりなせいか、よくなるのもゆっくりらしく、血漿交換後もすぐには効果は現れませんでした。

でも悪さしている免疫を直接取り出すことができるので、とても有効な治療法なんですよね。
焦らず効果が出るのを待っています。


というわけで、私の初めての血漿交換はこんな具合でした。

ちなみにあの男の子、この日以来透析室からいなくなっていました。
2回目以降一回も姿が見えなかった。


名も知らぬ君がいつか誰かを救う日を夢見て。








ありがとうございました。






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