子宮腺筋症・後編〜今すぐ婦人科へ走れオタク〜
前回の記事→
の続きです。
〜前回のあらすじ〜
メロスは激怒した。度重なる酷い生理痛(腹痛)に悩まされ、すがる思いで総合病院へかかるも「うんこ溜まってるからじゃね?」と言われたからだ。必ず、己の腹の中でなにが起きているのか確かめねばならぬと決意した。メロスは医学がわからぬ。
■ H産婦人科へのセカンドオピニオン
というわけで、信頼のおける個人医の産婦人科兼婦人科、H産婦人科へのセカンドオピニオンを決意しました。
セカンドオピニオンというよりは、以前かかってた病院に逆戻りした形になるのですが、とにかく一度、信頼してるあの先生にも診てもらおうと、予約を入れました。
久しぶりの診察にも関わらず、H先生はこれまでの経緯をしっかりと優しく聞いてくれました。
そしてすぐ内診と血液検査をしてもらいました。
内診では、
「卵巣のう腫は確かにあるけど、まだ小さいから今はなにもしなくて大丈夫。定期的に経過をみて、もしこれから大きくなっていきそうなら治療を考えましょう」
とのこと。
卵巣のう腫については総合病院でも同じように言われたけど、H先生に言われてようやくほっとしました。
そしてその後血液検査の結果を見て、H先生は言いました。
「子宮腺筋症、いわゆる子宮内膜症の一種ですね」
すごいよね、血液検査で内膜症かどうかわかるんだって。
H先生はプリントに絵を描きながら丁寧にこの病気について説明してくれました。
そのときの話を元にして簡単に説明します。
詳しく、そして正確に知りたい方は各自オッケーグーグルしてね。
■ 子宮内膜症、子宮腺筋症について
子宮内膜症は、本来子宮の中に作られるはずの内膜(に似た組織)を、なんでか知らんけども、子宮の中以外(本来作るべき場所以外の所)に作ってしまう病気。
そして、子宮腺筋症はその内膜症の一種で、内膜(に似た組織)が子宮の外側の筋肉の中に作られるもの。
なんかあんた筋肉っていう名前のつく病気ばっかじゃない!?!?
って思った?私もそう思った〜〜〜〜☆
なんなの?とくにマッチョが好きなわけでも筋肉に恨みがあるわけでもねぇよ。
ちなみに重症筋無力症と子宮腺筋症に関連性はないっぽいよ!
内膜は本来子宮の中に作られて、剥がれて体外に出ます。これが生理な。
で、内膜が違うところに作られるってことは、血の塊が排出されなくてそこに溜まってくってこと。
だって出すとこないもんな。
そして溜まったり塊になった内膜が癒着して卵巣や卵管などがくっついちゃったり、卵巣の中が血でいっぱいになったり、いろいろあかんことになります。
『チョコレートのう腫』とか聞いたことある人いませんかね。
あれも子宮内膜症の一種です。詳しくはオッケーグーグル。
内膜症になってる場合の症状は
- 生理痛が重い
- 塊が出る、量が多い
- 生理の期間が長い
- 腰痛、頭痛
などがあります。
あとは不妊になりやすい。
なかなか子供ができなくて、病院行ったら内膜症でしたって人はかなり多いらしいです。
■ 子宮内膜症(子宮腺筋症)の治療法
たとえば卵巣の内部に内膜が溜まってできたチョコレートのう腫の場合は、手術で腫瘍だけを取ることも可能(病状によっては例外があるようです)。
ですが、私の子宮腺筋症の場合、手術でその内膜を取ることはほぼ不可能なんです。
なぜなら、塊になっているのではなく、子宮の筋肉の中に蜘蛛の巣のように散らばって内膜ができるため、そこだけを取り除くのが非常に難しいからです。
万が一、病気が進んでいてどうしようもなければ、子宮ごと取る(全摘)しかありません。
なので、子宮を温存するならば、これ以上進まないように(変なとこに内膜作らないように)するしかありません。
なんてこった…メロスはショックだった。
■ セカオピしてよかった
しかし、幸いにも私の子宮腺筋症は初期の段階でした。
「まだ初期だから、大丈夫。妊娠もできますし、なにも心配いらないですよ。
その腹痛も、生理以外のときも子宮が収縮してすごく痛くなることもあるから、恐らくそのせいですね」
H先生がそう言ってくれて、すごくすごくほっとして、ようやく安心しました。ガチで泣きそうだった。
病気がわかったことはそれなりにショックではあるけれど、ようやく腹痛の原因がわかったことがなにより安心して、スッキリしました。
総合病院で何回もいらん検査したのはなんだったんだよ?
とか
総合病院の婦人科で何回も診察された(しかも複数の違う先生に診てもらった)のに、子宮内膜症とか誰も一言も言わなかったんですけど?
とか
いろいろ思うところはありつつも、結果的にセカンドオピニオンして原因もわかり、今後の治療についてもちゃんと説明してもらって、ようやくスッキリした気持ちになれたのでした。
ほんとすげえよな、H先生一回の内診と血液検査で見つけたんだぜ。総合病院の婦人科の先生達は何回見ても原因わかんにゃい♡だったよ。
先生ほんとありがとう。これからもお世話になります。
■ その後〜現在
それから一年ほどは、漢方の痛み止めも試したりして直接的な治療はせず、定期的にH産婦人科へ通って様子を見ていました。
ですが今年の夏にまたありえない痛さの生理痛がきて急遽診てもらって、やっぱりこんなに痛いのが何度も続くのは本人としても辛いだろうし、これ以上進まないように薬による治療をした方がいいということになりました。
現在は、ディナゲストという黄体ホルモン剤(飲み薬)による治療をしています。
薬で女性ホルモンの値を下げて生理を止め、身体をいわゆる閉経状態にして、いらん場所に内膜を作るのを食い止める、という治療です。
これがまた副作用があって大変なんだけどな〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!(大の字)
女性ホルモン下げる、閉経状態になるってことは、更年期障害の症状が出やすいってことなんです。
あとは生理はないけど出血があったり、吐き気とか頭痛とか個人差がいろいろあるんですけど、私は絶賛更年期障害の症状に悩まされております。
だからイライラしたり、精神状態が生理前の彼女になったりするのもあると思います。
薬や病気のせいにしたくない気持ちももちろんあるんですが、理屈でなく自分じゃどうしようもないくらいの気持ちの爆発具合なので、そのあたりも先生と相談中です。
治療の補足として、妊娠してしまえば内膜症は良くなることがあるらしいんですけど、私はまだ未婚で持病のこともありすぐには無理なので、結婚して子供を作る準備が整うまでは薬による治療を続けることになっています。
こんな感じで私は子宮腺筋症(内膜症)が発覚しました。
最後に、これを見ている女性に強く伝えたい事があります。はい、みんなメロスに注目。
- 生理痛で鎮痛剤を飲んでいる
- 生理不順(決まった周期的に来ない、1ヶ月に何度も来る)がある
- 経血の量が多い、塊っぽいものが出る
- 生理中の腰痛、頭痛、吐き気がある
これに当てはまる人は、必ず一度産婦人科(婦人科)へかかってください。
なくても、とりあえずかかってください。(重要)
内膜症を始めとした婦人科の病気は、生理に関する症状があるものが多いようですが、自覚症状がないまま病気が進行している場合も多いらしいです。
軽度なものも含めたら内膜症を持ってる若い女性が今めちゃくちゃ多いと。
内膜症以外にも、子宮筋腫や卵巣のう腫、卵巣がんなど、重要な婦人科系の病気はたくさんあります。
気づかないまま、適切な治療をしないままいて、大変な病気になってしまったり、将来子供ができなくなってしまったりすることもあるかもしれません。
逆に言えば、早めに見つければ大丈夫なことが多い!!!
若い頃に生理不順を放置した私が言える立場でないこともわかってますが、だからこそあえて言います。
女性、特に20代〜30代の方、定期的に婦人科へかかってください。
聞こえた?わかった?行くの、病院に、とりあえず診てもらうの、生理痛酷いんでなにかしら病気ないか調べてくださいって言って、えっ?内診嫌?めんどい?金かかる?え?全然聞こえない。つべこべ言わず行くの!!!!!!
わかるよ。内診恥ずかしいし嫌だしめんどいし金かかるし、足が向かないのわかるよ。私もそうでしたから。
でもな、子供あんま好きじゃなくて、子供なんて産めなくてもいいやって思ってたような私が、何年先になるかわかんないしできるかわかんない自分の子供を産みたくて産みたくて仕方なくて、そのためにきっつい副作用に耐えながら今頑張ったりしてるから、たとえ今そういう気持ちにはなれなくても、自分の身体と自分の将来を守るためと思って、ちゃんと病院にかかってください。お願いします。
病気があっても早期発見してちゃんと治療すればきっと大丈夫。
私なんかもし腺筋症進んでたら全摘しかないし、早めにわかってよかったって身に沁みてるから。
婦人科行くのが怖いって子がいたらついてってあげたいよ。
病院慣れしてる私ですら、慣れるまで婦人科は行きにくかったから。嫌よな、怖いよな、めんどくせぇよな。
だけど、自分の身体は自分しか守れないからね。
怖いけど病院行こう。大丈夫、メロスがついてる。
というわけで、こちらの記事を紹介させていただきます。
こちらの筆者さんは、自分では生理痛が重くないと思っていたけど、病院へ行ってみたら卵巣が通常より倍くらいに腫れていて、急遽手術をされたそうです。
この記事からその後のことを書かれた記事や、婦人科へ行くのに悩んでる方への参考になる記事へも飛べます。
とても読みやすくかつわかりやすく書かれてますので、是非読んでみてください。
あ、あと最後に大事なことを。
もし勇気出して婦人科へ行ったけどちゃんと話聞いてもらえなかったとか、検査してもちゃんとした説明なかったとか、親身になってもらえなかったとか、ちょっとでも不安に思うことがあったら、
病院変えてください。
セカンドオピニオンしてください。
私も最初にかかった婦人科がハズレでしたし、病院とは相性があります。
いくら評判が良くても自分には合わないという病院もあります。
不安がある病院へ通い続けるより、ちゃんと自分が信頼できる病院を見つけてください。
これは婦人科に限らずですが。
病院を変える、新しく探すってことは本ッッ当に面倒だし、仕事しながら通うのも大変なのにいろいろ調べたりするのが大変だということは重々承知です。
でも、相性のいい、信頼できる病院に通うのってめちゃくちゃ大事なんだよ。
特に婦人科は、女性にとってめちゃくちゃ大事だから。ほんとに。
アラサーオタクメロスのこんな記事じゃ説得力ないかもしんないけど、ちょっとググったら悩んでる人いっぱいいるし、どうか他人事だと思わないで。
お節介だけど、後悔してほしくないから、お願いします。
今日のまとめ
- 全員婦人科へ行け。
ありがとうございました。
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